屋久島自然情報-

屋久島は、とても自然のバリエーションの豊かなところです。
その自然の表情を折に触れてお伝えいたします。


ここ数年の月別屋久島自然情報がわかります。
屋久島へお越しの方は、来島月をクリックしてご参考になさってください。

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11月の屋久島自然情報


屋久島自然情報-マムシグサ

 

マムシグサ

この名前からどんな草を思い浮かべますか?名前の由来は、「茎の模様が毒へびのマムシの柄に似ているから」というところからきています。5月頃、花を咲かすのですが、「花の形がマムシの鎌首をもたげる姿に似ているから」とも言われます。

サトイモの仲間で、地中に芋(球茎)を付けるのですが、その芋の大きさ、栄養状態によって性転換するという、とても珍しい植物です。花が咲き終わると、次第に実を付け始めるのですが、始めは緑色、そして秋になると上の部分から赤く色づいてきます。

真っ赤な実を付けたマムシグサは、森の中で目を引きます。時々、生長の途中で枯れてしまって、果実の部分が下に垂れ、おじぎをしているような姿のマムシグサも見られます。

一見、おどろおどろしいかんじもしますが、この変わった植物、見かけたらぜひ観察してみてください。

'06/11/21update


屋久島自然情報-ウラジロガシウラジロガシのどんぐり
屋久島自然情報-タンナサワフタギタンナサワフタギの実

 

秋の木の実

今年はシャクナゲが10年ぶりの当たり年だったように、他の樹々も花をたくさんつけた春・夏でした。
季節は巡って、たくさんの花々は結実し、屋久島では実りの秋になっています。

照葉樹林内では、ドングリが実りの時期を迎えています。
ドングリをつける樹々は、シイ・カシなどですが、ひとえにドングリといっても、様々な種類があります。
スダジイは、殻に囲まれて独特な風体をしています。生で食べてもほのかに甘く、炒れば香ばしくておいしいです。
マテバシイは渋みがなく、炒ったり茹でたりして食べることができます。ウラジロガシは、渋いのでアク抜きをして食べます。
縄文人の主食はこのドングリでした。農業が始まってからも、飢饉のときの救荒食だったのです。

森に暮す動物たちにとっても、今年のドングリの豊作には大万歳なのではないでしょうか。

一方、山頂付近では、様々な樹々が実をつけています。
ヤマボウシの赤い実は、1センチ大のごつごつした独特な実ですが、食べれば甘くおいしいです。その他、ヒメヒサカキの黒紫色の実、タンナサワフタギの藍黒色の実、サルトリイバラの朱赤色の実など、色とりどりで綺麗です。

最近、サルの糞がずいぶん青っぽくなっているのは、上に挙げたような青色系統の実を食べているからなのですね。

ヒトも動物も実りの秋を満喫している屋久島でした。

'05/11/1update


屋久島自然情報-紅葉

 

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋。いろんな楽しみ方のある秋。あなたはどんな時に「秋」を感じますか?亜熱帯に位置する屋久島では、奥山の緑の中に黄色や赤色が混じり出す頃、秋だなあと感じます。
これから始まる冬に向けて、厳しい寒さや乾燥から身を守るため、落葉の木々が葉を落として休眠する準備を始めているのです。

葉は、緑の色素クロロフィルがたくさん詰まっているため、緑色に見えます。ところが、クロロフィルの寿命がきて活動が鈍ると、分解され冬芽や根にリサイクルされます。そして、元々葉に含まれる黄色の色素カロチノイドが目立ち始めたり、リサイクルされずに残った糖分から赤い色素アントシアンが作られます。
このようにして葉は、次第に黄色や赤色へ変わっていくのです。

真っ赤な葉、赤や黄があわさった葉、虫に食べられて模様ができている葉。様々な色や形の葉を集めてみると、一味違った秋 が楽しめるかもしれません。

'03/11/8update


屋久島自然情報-花之江河の雪化粧
  

 

今月の始めに紅葉のことを書いたばかりでしたが、もう初雪のお知らせとなりました。

例年、12月に入って山頂付近で初雪を見る屋久島ですが、今年は、一ヶ月以上早い 降雪です。
この時期、秋の登山ツアーが多く企画されるのですが、思わぬ初雪に登山客もビックリされていました。まさに、里はハイビスカス、山は雪といった風景が見られます。

パノラマトレッキングをされる方は、くれぐれも気象予報には、注意してお出かけ下さい。
長期予報では、12月に入ると逆に暖かくなるという予報が出ていますが、どうなりますことやら?!

'02/11/18updat


屋久島自然情報-コハウチワカエデの紅葉  コハウチワカエデの紅葉

 

このところ、急に冷え込んできた屋久島ですが、例年より少し早くヤクスギの森でも、コハウチワカエデ等の落葉樹の紅葉がきれいです。

ヤクスギの森は、常緑の木々に覆われているので全山が赤や黄色になることはありません。
しかし、そんな常緑樹や屋久島らしい苔のみどりの中に赤や黄色の紅葉を観るのも素敵です。

落葉樹は、森が壊れると出てくるパイオニア植物(先駆植物)と言われています。落葉樹の種は、暗い森の中で長い年月(数年から30年程)土の中で眠っていて、森が壊れ明るい陽の当たる場所ができるといち早く発芽して大きくなります。
ですから、ヤクスギの森で紅葉のきれいな木々がたくさん生えているような場所は、昔何かの原因で森が壊れた場所なのですね。
紅葉を観ながら森の移り変わりに思いを馳せるのも良いものですよ。

'02/11/03updat





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