’02屋久島自然情報

屋久島は、とても自然のバリエーションの豊かなところです。
その自然の表情を折に触れてお伝えいたします。


屋久島自然情報-ポインセチア
  時の経つのは早いもので、もうあと少しで今年も過ぎ去ろうとしています。何かと忙しい年の瀬ですが、屋久島では、あまり関係ないかのようにゆっくりとした時間が流れているような気がします。

そのような中、道路脇に赤い葉を付けたポインセチアが ひときわ目立つようになりました。
メキシコ原産のクリスマスには欠かせない花ですが、屋久島の南では、路地で半野生化して4〜5メートルに成長しています。

屋久島には、派手なクリスマスの飾りはありませんが、野生のクリスマス気分も素敵ですよ。


'02/12/18updat

屋久島自然情報-花之江河の雪化粧

  今月の始めに紅葉のことを書いたばかりでしたが、もう初雪のお知らせとなりました。

例年、12月に入って山頂付近で初雪を見る屋久島ですが、今年は、一ヶ月以上早い 降雪です。
この時期、秋の登山ツアーが多く企画されるのですが、思わぬ初雪に登山客もビックリされていました。まさに、里はハイビスカス、山は雪といった風景が見られます。

パノラマトレッキングをされる方は、くれぐれも気象予報には、注意してお出かけ下さい。
長期予報では、12月に入ると逆に暖かくなるという予報が出ていますが、どうなりますことやら?!

'02/11/18updat

屋久島自然情報-コハウチワカエデの紅葉
  このところ、急に冷え込んできた屋久島ですが、例年より少し早くヤクスギの森でも、コハウチワカエデ等の落葉樹の紅葉がきれいです。
ヤクスギの森は、常緑の木々に覆われているので全山が赤や黄色になることはありません。
しかし、そんな常緑樹や屋久島らしい苔のみどりの中に赤や黄色の紅葉を観るのも素敵です。
落葉樹は、森が壊れると出てくるパイオニア植物(先駆植物)と言われています。落葉樹の種は、暗い森の中で長い年月(数年から30年程)土の中で眠っていて、森が壊れ明るい陽の当たる場所ができるといち早く発芽して大きくなります。
ですから、ヤクスギの森で紅葉のきれいな木々がたくさん生えているような場所は、昔何かの原因で森が壊れた場所なのですね。
紅葉を観ながら森の移り変わりに思いを馳せるのも良いものですよ。

'02/11/03updat

屋久島自然情報-ヤクシマダイモンジソウ
  10月に入り高地では、ずいぶんと秋めいてきた屋久島ですが、標高1,000メートル、ヤクスギランドの荒川の渓流沿いにヤクシマダイモンジソウの群落がたくさんの花をつけています。

名前の由来は、見ての通り花の形が大の字に似ているからなのですが、屋久島のものは、葉や草丈が小さく屋久島の固有品種となっています。

回りを見ると沢沿いに適応したホソバハグマなどの植物も自生しているのですが、ヤクシマダイモンジソウはホソバハグマなどより自生ラインが高いのに気が付きます。

大雨が降ると濁流となる沢沿いでは、屋久島の自然に適応したヤクシマダイモンジソウでも生きていけないのでしょう。
渓流沿いの自然の厳しさを感じさせられました。

'02/10/08updat

屋久島自然情報-スギヒラタケ
  夏休みも終わり、標高1000メートルあたりのヤクスギの森ではずいぶんと涼しくなりました。
そんな森の中のヤクスギの枯木の上に写真のような
スギヒラタケを見かけるようになりました。

以前から食用として利用されるキノコだとは知っていましたが、この間キャンプの朝食の時、洋風雑炊に入れたら口あたりが良くとびっきり美味しくなりました。
屋久島ではあまりキノコを食用にする習慣はないのですが、このキノコのように食べるととても美味しい物もたくさんあります。
残念なことにあまり量が出ないので 、たくさん食べることはできませんが、すこし秋の森のめぐみを感じました。

'02/9/05updat

屋久島自然情報-ノギラン
  ここのところ一週間置きに大型の台風が来ていますが、その合間を縫って黒味岳へのパノラマトレッキングに行ってきました。

もう、山頂付近にはシャクナンガンピやコケスミレなどの夏の草花も そろそろ咲き始めていました。
その中に、ゆり科の小さな10センチ足らずのノギランが岩の割れ目に可憐に咲いていました。

いままで地味な花だと思っていた物も、この写真のようにクローズアップにしてみると、また違った世界が見えてくるから不思議です。

屋久島にお越しの時は、ルーペなどを忍ばせて小さな世界を楽しまれるのも面白いですよ。


'02/7/17updat

屋久島自然情報-サツキ
 

台風4号の到来と同時に、屋久島もようやく梅雨に入りました。今年の梅雨入りは、過去30年で最も遅いらしく、平年より2週間も遅い梅雨入りとなりました。

そんな梅雨空の中、高地の沢沿いにサツキの花がひときわ目立ちます。
屋久島の野生種のサツキは、このような沢沿いに群落を作っています。その為、増水すると水をかぶってしまうので、葉が細く流線型になり渓流沿いの植物と呼ばれています。

園芸種のサツキのふるさとは、このような沢沿いだったのですね。

'02/6/13updat


屋久島自然情報-テッポウユリ
  八十八夜も過ぎ、屋久島ではもう初夏を思わせるような日差しがさし始めていますが、その光の中、春田浜では矮小化した野生のテッポウユリが咲き始めています。

春田浜では、隆起サンゴ礁の上に自生しているため栄養状態も 悪く背の低いいかにも野生といったものが見られます。

テッポウユリは、屋久島を分布の北限とする南西諸島原産の花です。
花屋の店先に売られているテッポウユリのふるさとが屋久島や南西諸島だなんてご存じでしたか?
'02/5/9 updat

屋久島自然情報-ルリハコベ
  ここのところ寒暖の激しい毎日ですが、日が照ると夏日になることもあります。

そんな中、里の回りでは、いろいろな草木の花が咲き始めました。
良く日の当たる海岸の近くや田畑の畦には、ルリハコべ(左の写真)の群落を目にします。
色鮮やかなハコベに似たルリ色の小さな花をたくさんつけ、可憐に咲いています。

花は1センチ程の小さな物ですが、近づいて良く観ると中心が紅赤色で黄色の花粉をつけています。

屋久島においでになって、こんな小さな世界に 魅了されるのも良い物ですよ。

'02/4/11 updat

屋久島自然情報-ヤクシマオナガカエデの新芽
  今年も私の大好きな新緑の季節を迎えました。毎年、この季節になるとウキウキするのは生きている証なのでしょうか。

今月の初め頃から里のタブノキなどの常緑の木々の新芽が芽吹き始め、来月にかけて屋久島を覆っている植物達の生き生きとした活動の季節を迎えます。
照葉樹林の森が壊れた安房林道沿いには、写真のような落葉樹(ヤクシマオナガカエデ)の新緑を楽しむことができます。よく観察すると同じ木の新葉でも緑のもあれば赤っぽいのもあります。なぜだかわかりますか?

'02/3/15 updat

屋久島自然情報-杉の花粉
  今月は平年よりも気温が高めでスギ花粉の飛散開始も早まりそうと気象庁の予報が出ました。花粉症の方には嫌なニュースですが、今月から始まりそうですね。

ところで、杉の木の多い屋久島では花粉症はどうですか?と良く聞かれるのですが、回りで症状の出ている人はあまりいません。
空気がウェットな屋久島では、花粉が水分とくっついて、すぐ地面に落ちあまり漂わない為なのか?花粉自体が少ない為か?ツアー中のお客様からも花粉症の症状をあまり聞きません。

安心して早春の屋久島を味わいに来てください。

'02/2/5 updat


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