’03屋久島自然情報

屋久島は、とても自然のバリエーションの豊かなところです。
その自然の表情を折に触れてお伝えいたします。


屋久島自然情報-紅葉
  食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋。いろんな楽しみ方のある秋。あなたはどんな時に「秋」を感じますか?亜熱帯に位置する屋久島では、奥山の緑の中に黄色や赤色が混じり出す頃、秋だなあと感じます。
これから始まる冬に向けて、厳しい寒さや乾燥から身を守るため、落葉の木々が葉を落として休眠する準備を始めているのです。

葉は、緑の色素クロロフィルがたくさん詰まっているため、緑色に見えます。ところが、クロロフィルの寿命がきて活動が鈍ると、分解され冬芽や根にリサイクルされます。そして、元々葉に含まれる黄色の色素カロチノイドが目立ち始めたり、リサイクルされずに残った糖分から赤い色素アントシアンが作られます。
このようにして葉は、次第に黄色や赤色へ変わっていくのです。

真っ赤な葉、赤や黄があわさった葉、虫に食べられて模様ができている葉。様々な色や形の葉を集めてみると、一味違った秋 が楽しめるかもしれません。

'03/11/8update


屋久島自然情報-サナギタケ
  このところ、やけにキノコが気になって仕方がありません。秋なのでしょうか?!
いつも仕事の最中にキノコ目線(地面の小さな世界を意識する目線)になっている自分を意識します。やばいなあ!一度キノコ目線になるとなかなかその世界から抜け出すのが大変で困ってしまいます。できることなら地面をはいずり回ってガイドしたい気分です。
なので、最近はよく変わった生き物を見つけるようになりました。そんな中に写真のような 冬虫夏草があります。キノコの仲間なのですが、このキノコは、虫が生きているときにとりつき、死体から生えるという変わった生き方をします。写真のサナギタケは、蛾のさなぎに寄生して、地面から1センチほどのキノコを出していました。
この他にカメムシやアリ、クモ、甲虫の幼虫などに寄生した冬虫夏草をみつけました。
分解者としてのキノコ目線で森を観るとまた別な屋久島が見えてきますよ。


'03/9/23updat

屋久島自然情報-ヒッチハイクザル
  ヒッチハイクざるにご注意を!!
最近、ヤクスギランド付近で‘ヒッチハイク猿'が出没しています。このサルは、走行中の車に飛び乗りフロントガラスから離れません。始めは、皆さん思わぬ出来事に楽しんでいらっしゃるのですが、なかなか下りてくれないので、困っていらっしゃる方をお見かけします。ヤクスギランドでは、停車しても車から離れようとせず、人が車内から外へ出られないという被害も出ています。

サルは自分のなわばりを持っているため、車の移動に伴ってなわばりから離れれば、自ら飛び降りますので、ご安心を!!。

ヤクザル達は普段、森の中で木の実や葉っぱ、キノコ、昆虫などを食べて暮らしています。親子連れのサルや、このようなヒッチハイク猿に出くわした場合、思わず餌を与えたくなるかと思いますが、‘餌付けは猿害のもと'ですのでご協力お願いします。

'03/8/23update

屋久島自然情報-シャクナンガンピ
  今標高1700メートル付近では、亜高山の矮小化した植物達が可憐な花を競っています。その中にひときわ色鮮やかにピンク色の花を付けているのが、屋久島の固有種、シャクナンガンピ(ヤクシマガンピ)です。

シャクナンとは、シャクナゲと同じ意味らしく、そういえば、何となく色合いがよく似ているような気もします。

今年の4月のこのコーナーでご紹介した と同じジンチョウゲの仲間なので、とても良い香りがします。トレッキングキャンプの時にこの花を見つけたら、香りを嗅いでみてください。疲れも癒されるかも知れませんよ。

'03/7/23update

屋久島自然情報-ヒメヒオウギズイセン
  屋久島の道路脇では季節ごとに色々な草花をみることができます。その一つに6・7月に鮮やかできれいな花をつけるヒメヒオウギズイセンがあります。

明治中期に渡来したといわれる園芸植物ですが、今では野生化し、屋久島の道路脇を朱赤の花で彩っています。高さ50cm〜80cmの多年草で地下茎をのばし、その先に球茎をつくり群生します。

屋久島では、果実が握りしめたこぶしの形に見えるところからゲンコツバナとか、トビウオが捕れる時期に花が咲くのでトビウオバナとか呼ばれています。梅雨のうっとうしさを吹き飛ばしてくれそうなゲンコツバナが大好きです。

'03/6/01update

屋久島自然情報-サクラツツジ
  屋久島の海岸付近から標高1700メートルの山頂まで幅広く分布している植物に サクラツツジがあります。

四国南部から台湾にかけて自生する暖かいところを好むツツジの仲間で、屋久町の町花にも指定されています。

花は、淡いピンクでサクラの花が咲いているように見えることから、この名前がつきました。花期も2月から6月までと長く、徐々に山を咲き上がっていきます。

とても清楚な感じのする花で、吉永小百合さんを思い浮かべてしまうのは、年の所為でしょうか?
雨の中で楚々と咲くサクラツツジを観にいらっしゃいませんか?

'03/4/27update

屋久島自然情報-コショウノキ
  甘い香りで春を告げる庭木に、ジンチョウゲがあります。屋久島ではあまり目にしませんが、春の暖かな日には、ときどきその甘い香りを思い出すことがあります。

しかし、標高1,600メートルの花之江河付近には、ジンチョウゲの近縁のコショウノキが自生しています。

初夏に赤橙色の実をつけ、それをかむと少しピリッと辛いので、「胡椒の木」の名前がついています。

ジンチョウゲほど甘い香りはしませんが、屋久島の高地でひっそりと春を告げています。

'03/4/01update

屋久島自然情報-タンカン
  ここ数年暖かな冬でしたが、今年の冬は、例年並みの寒さで、奥岳では、まだ1メートル程雪が残っています。でも、亜熱帯に属する里では、もう春の気配が感じられ始めました。

そんな中、オレンジ色に色づいたタンカンの収穫が、今最盛期です。
タンカンは、ネーブルとポンカンを掛け合わせたとてもジューシーなオレンジです。しっかりした甘みと酸味があり、最近人気も上々です。

でも、今年の収穫量は、昨年の台風や今年に入ってからのヒヨドリの食害の影響で、例年より下回っているみたいです。なかなか手に入りにくいものですが、もし目にされたら、一つ味わってみてください。屋久島の自然の豊かさが伝わるかも知れません。
とても、おいしいですよ。

'03/2/13update


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